競技かるたの世界は何とも奥深い。生徒たちの活動を見る度、いつもそう思っています。ちなみに顧問(執筆者)は、競技かるたはまったくの素人。いまや東京都代表にまで上り詰めた生徒たちから、逆にいろいろ教えられる日々です。
さて今回の報告は、そういった素人顧問だからこそ逆にお伝えできる、「そこからなの?」というお話です。
現在「百人一首同好会」は、生徒会の組織としては、「文化部」に分類されていますが、その実体は完璧なる「運動部」なのです。「畳の上の格闘技」と評されることもある通り、試合の様子はまさに運動部のそれとまつたく遜色はありません。礼に始まり礼に終わる厳粛な雰囲気。一枚の札を巡っての緊張の一瞬。時には差し出した手と手が激しくぶつかり合い、骨折する場合すらあるのです。前回ご紹介した写真をみていただければわかりますが、試合中の服装は、上はそろいのTシャツ、下はジャージが基本です。決して和服ではありません…。膝を軸にして札を取りにいくため、人によっては、膝の部分にサポーターを巻く人もいたりします。また5人ひと組の団体戦では、いわゆるチームワークが必須になってきます。試合中の私語が限定される中、巧みな声かけによるコーチングが勝利をたぐり寄せることも多々あります。強豪校のゲーム運びは洗練されていて、一体感が違います。それはまさにスポーツの強豪校のそれに通じるものがあるのです。
(百人一首同好会顧問)

まさにユニフォームです。(表)
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10月9日(土),地学部の高校1年生が,北海道大学で行われた日本水文科学会学術大会に参加し,おとめ山公園の湧水調査とその研究成果をポスター発表しました。
おとめ山でテーマとしている湧水は,まさに水文科学会に属している方々の専門分野に近く,研究に関する方向性やもっと改善した方が良い点,実際に周辺の水環境に詳しい方々からの助言などをいただくことができました。
学会発表をすることは,自分達の研究成果を世に発表する点で重要ですが,有益な助言や議論の機会をいただいたり,同じような思いを持った研究者と研究を共有したりすることも大切です。今日得られたことを,是非,参加できなかった部員にも伝えて,今後の研究活動に生かしていってほしいなと思います。
なお,今回の発表にかかる費用の一部は,JST「中高生の科学部活動振興事業」より補助をいただきました。
<参加者感想>
・今まで参加してきた発表会とは違い,水文学を専門に研究されている大学の先生方に対しての発表だったので,より緊張しましたが,無事に発表ができ,多くのアドバイスをいただけたので良かったです。同時に,調査へのモチベーションが上がったので,とてもいい経験になったと思います。個人的には,初めての北海道を少し楽しめたこともよかったです。
・水文学専門の先生方に直接意見をうかがえたことで,今後の課題がはっきりしてきました。また,ダメだしばかりかと思っていましたが,流量を自らの手でたくさん計測していることなど評価されたこともあって,我々の研究に自信がもてました。
日本水文科学会HP:http://www.suimon.sakura.ne.jp/
JST「中高生の科学部活動振興事業」:http://rikai.jst.go.jp/kagakubu/

北海道大学の門の前で記念撮影。飛行機はやはり速いなと感じました。
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去る9月25日(日)に、巣鴨地域センターでかるたの合同練習会が開催されました。今回の練習会は、以前より交流がある巣鴨高校かるた部のお誘いにより参加できることとなりました。当日の参加者は、海城より6名(高1が1名、高2が5名)、巣鴨より8名、杉並かるた会より4名、白妙かるた会より2名、早稲田大学かるた会(巣鴨OB)より1名、でした。
練習会は、8時30分〜17時まで。団体戦3本(うち1本は巣鴨と杉並かるた会との混合チーム)、親子かるた1本、個人戦1本という練習メニューでした。
合同練習は、格好の他流試合の場となります。それぞれが己の腕を磨く、よい一日になったのではないでしょうか。
(百人一首同好会顧問)

まずは札の位置を記憶します。静寂に包まれます。
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9月24日(土),生物部と地学部の高校生が,千葉大学で行われた千葉大学主催の第5回高校生理科研究発表会に参加し,以下の3件のポスター発表を行いました。
� 嵬献永�・八島湿原の植生調査と自然保全の在り方」
�◆嵜柬�湖における湖沼調査と流入河川の水質調査」
��「新宿区おとめ山公園における湧水調査」
�,鉢△蓮だ萋�,生物部と地学部の希望者を中心に行われたSPP野外実習で学んだり調査したりしたことを参加者でまとめ,高校生が代表で発表しました。また,��は,地学部がおとめ山公園で続けてきた湧水調査に関する成果をまとめて発表しました。
発表会では,前年を1.5倍も上回る参加者があり,物理・化学・生物・地学に数学・情報分野を含めた195件の発表が行われました。他校の研究活動やプレゼンの工夫を見ることができ,普段は接することのない他校の生徒からの刺激やモチベーション,プレゼン技術など,様々なことを感じることができたのではないでしょうか。
第5回高校生理科研究発表会 http://koudai.cfs.chiba-u.ac.jp/oubo5.htm

準備をする生徒
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6月以来、本校古典芸能部有志が3ヶ月強に渡って調査をしているムーランルージュ新宿座。当時の座員である滝輝江さんのご証言が発端となり、本校でも公演があったことが判明。招聘者が当時の生徒であることまでもが判明しました。
また公演の様子は前回ご報告した通り「浜田寄稿」に詳しく、それを携えて、顧問が滝輝江さんを横浜青葉台へ訪ねました。
滝さん曰く、「(感嘆されながら)これが公演の様子ですか…。よく残されていましたね。佐々木千里氏はピアノが弾けたので間違いないでしょう。(微笑まれながら)ただひとつ訂正したいのは、腰みのだけを身にまとったフラダンス、というのは勿論誤りで、胸は隠しての公演でしたよ」。そして、滝さん所有の大変に貴重な写真をお借りすることができたのです(写真1)。これは、公演1ヶ月前程前に新宿駅南口で撮影されたもので、この方々が本校公演の主なメンバーとのことです。滝さんご自身はオリエンタルダンスをされたとの事でした。滝さん、数々のご親切を本当に有難うございます。
さて、これにて本調査に一段落ついたやに思える我々ムーラン班。17日は今夏の我々の研究のきっかけをくださり、かつまた、種々お世話を頂きました田中重幸氏の監督作品「ムーランルージュの青春」の公開初日でした。
それに伴い開催されたトークショーに出演されたムーランの大スタア「明日待子」さんへの花束贈呈の大役をわが一座が仰せつかりました。
明日待子さんは「元祖アイドル」で、91歳になられる今も御壮健そのもの。札幌にて日本舞踊のお師匠さんとして後進の指導にあたられています。贈呈後、マスコミ向けのフォトセッションが設けられました(写真2)。ご着席されているのが明日さん)。贈呈役の中学3年生島貫君と徳田君は、帰り際に新聞記者氏より取材を受けておりました。その受け応えは大変、堂に入ったものでした。2人にとってはよい経験になったことでしょう。
ところで、公開劇場へは我々の研究成果をまとめた3枚のパネルが置かれております(内1枚が写真3)。パネルを御覧になりながら、感嘆の声をあげられるお客様がおられ、その声を耳にされた他の方々が十重二十重となって御覧頂く様子を目にし、我々作成者は満ち足りた気持ちで劇場を後にしたのです。

(写真1)
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前回、昭和40年2月発行の「海原」第6号における浜田裕氏寄稿の「追想」を目にした我々に大きな衝撃が走ったとお話し致しました。
それは、そこに次の記述があったからなのです(写真1):
『戦前派の人々にとって新宿のムーランルージュと言えば、洗練されたユーモアとさびのきいた社会風刺で山の手のインテリや学生達を引きつけた軽演劇の殿堂としてなつかしい名だ。その一座、スターの明日待子を中心としてオールスターのメンバーが、質実剛健と海軍魂を教育の目標としたわが海城に出演したと言ったらまさに世紀の驚異であろう。生徒の父兄の一人がムーランの経営に関係していたので、戦後最初の文化祭に出演をと交渉したところ、快諾。一座のダンサー全部が学校に出演したが、これはおそらく全国で最初でそして最後でなかったろうか。それ程その時には生徒も職員も第一回の文化祭の開催に対して異常な熱意をもっていた。こちらでは、寸劇でもやってくれるのだろうと思って、一座の限りなき好意に感謝���たものである。この時の会場係りは大変だった。現在の一号館を急ぎ改造、教室中の教壇を集めて積み重ね、歩くと、ギシギシ音のする急造のステージ。終戦で占領軍から使用禁止となった大日本帝国地図を集めて、窓全体にぶら下げてカーテン代用の遮蔽幕とした。さて全校生、好奇と期待とを織りまぜてかたずをのんで待つうちに、佐々木千里氏の軽快なピアノの前奏のリズムに合せて静かに幕が開く。とその瞬間、全生徒の中から安心とも不安ともつかない複雑な溜息が。不備なうす黒いライトに照し出されたそのステージは、ああ、全裸の腰みのだけのフラダンス。リズムに合せてぎしぎしする舞台で所せましとばかりの青春の発散。全く度肝をぬいた意表外の演出に、全生徒、職員全くの恍惚境に陥った。あのときのみんなの満���げな、微笑が顔をゆがめている光景が目の前に浮かんでくる。
戦後のあてのない虚無感と追いつめられた深刻な食糧難の絶望の中で、一時なりとも全校生徒職員がともに微笑の中に楽しく過ごした昭和二十一年十月の文化祭(編集子注:十一月の誤りか)は、この行事の舞台裏を受け持った私としては懐かしい思い出の一つである。』

(写真1・浜田氏寄稿)
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本年は、本校開校120周年にあたります。「ムーランルージュ新宿座・海城公演」は伝統ある本校の、いわば「埋もれた海城史」というべきものでありましょう。
我々古典芸能部ムーラン班は、この事実に陽をあてるべく、更なる調査を続けております。
以下は前回掲載したリポートの概要です:
1.ムーラン海城公演は昭和21年11月1日に行われた。
2.机による急ごしらえのステージであった。
3.滝輝江さん、明日待子さん、小柳ナナ子さんが来演された。
これらは公演をご覧になっている本校OBである沖為雄、石川達也両氏のご証言が決め手となりました。
これらを受けて、我々の当座の課題は、
1.招聘者は誰か?そして招聘の背景はなにか?
2.ムーラン海城公演のより詳しい様子
を探ることとしました。

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最終日の今日(27日)は網谷先生が担当(写真1)。ガロア理論のアプローチの方法はいくつか考えられますが、昨日の授業を聞き、その「バトン」を受けて、アンカーはスタートされました。
スタート直後、ガロア理論で何が得られるのかについてあらためて説明されました。群、体、自己同型写像etcと新しく聞く用語が飛び交っていたこの2日だけに、まずは、それらを勉強することの意義がわかるこの説明にホッとしたことでしょう。
とりわけ、今日までに十分には説明がなされていない正規部分群の概念については、根が有理数とべき根で表されない代数方程式の存在を明確にするために導入したものとの説明は明快至極でした。
第一コーナーを回るあたりで、方程式のガロア群の定義が登場。最終日の大団円へいざなわれる生徒たち。昨日話のできなかった(本講座のひとつの山である)3次方程式のガロア群が、根の差積を用いて具体的に求められ,この群が一般には、三日目に出てきた3次対称群になることが説明されました。ときにはガロア群が3次巡回群になる場合があることにも言及され、「おはなし」だけに終始させまいという網谷先生の熱意を垣間見ます。折に触れて、演習問題も用意されているので、生徒は実感しながら聞いています(写真2)。
中間地点にさしかかり、いよいよガロア理論の本題である,体の拡大とガロア群の縮小の関係が登場しました。「解けていない」方程式を「解けた」方程式にするために,係数体にべき乗根を添加して拡大体の列をつくること。そのとき,各拡大体上のガロア群が縮小して部分群の列が対応すること。そして,方程式の可解性がガロア群の可解条件で表せることが,見事に示されました。
最終コーナーからは、3次方程式の根の公式を振り返り,ガロア群を使って体の拡大列とガロア群の正規部分群の列を示し,根が平方根と立方根をとることで求められる仕組みを生徒と共に確かめてゴールのテープを切った網谷先生(写真3)。見事なアンカーぶりでした。
最終日らしく、大学の講義のような高度な内容でしめてくくられた本講習。前日までに準備してきた項目が周到に用いられていましたので、夏休みの残りで、じっくり読み返すと必ずや理解できるものと思います。残念ながら、5次方程式の不可解性までは時間が足りず言及されませんでしたが、本講座で代数学の妙味を感じた生徒たちにしてみれば、「理解せずに終われない!」はず。そう、この先は“自ら”学ぶのです。復習していて分からないことがあれば、遠慮なく担当者に質問してください。共に、学ぼうではありませんか。
最後に、ガロアの意味では5次方程式は解けませんが、“テータ関数”を用いれば、解を表示することもできるのです。そして、それはガロアの意味とはどう違うのでありましょうか?こんな風に、まだまだ数学の楽しみは続きます。
ともあれ、偉大なガロア先生生誕200年に際し、このような試みができたことに担当者一同、感謝で一杯です。熱心に聴講してくれた受講生の皆さん、有難うございました。皆さんの今夏の思い出のひとつにしてもらえれば、こんな嬉しいことはありません。
数学科のリレー講座。また、来年の夏にお会いしたく思います。ごきげんよう、さようなら。

(写真1)
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【講義を終えて】 今日(26日)は体(たい)の説明から開始し、最小分解体、体の自己同型写像、そして二次方程式のガロア理論という流れで話をしました。
講義のために自分用に作成したメモにおいて、定義のチェックや、具体例の計算が穴埋め形式で作業できるようにして配布しました。これは簡単ではあるものの効果的な具体例を計算をすることで、「ほっとしながら」理解し、納得することを目論んだことによるものです(写真1))。
結果、2次方程式のガロア理論を説明し終えたところで、残り時間が5分。3次の場合の概要と、5次方程式では、5次交代群が自明な群以外の正規部分群を持たないことから、べき根拡大ができないゆえに根の公式が作れないことを説明。余談に、20年前に作った5次交代群の乗積表(60×60=3600箇所の計算!!)を公開(写真2)して授業終了となりました。
チャイムがなったとき、力尽きて倒れる感じがしました。前向きに倒れたか、はたまた後ろ向きに倒れたかは受講生のみなさんの判断を仰ぐほかありません。
メインと考えていた3次方程式のガロア理論について少ししか触れられなかったのは残念でしたが、2次方程式のガロア理論を、与えられた2次式の最小分解体の自己同型写像を通じて説明できた(写真3)のをよしとするか、と慰めています。
さて、いよいよ明日は網谷先生がガロアの天才を余すところなく、説明してくだいます。ご期待ください。

(写真1)
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最終日の4日目(25日)は,信州大学山地水環境教育センターで,この実習のまとめとして,宮原裕一准教授より「諏訪湖水質の長期的変動と近年の傾向」,花里孝幸教授より「湖の生き物たちに学んだ人と生態系のかかわり」と題して,お話をいただきました。どちらもとても興味深く,考えさせられるテーマで,生徒からも活発な質問が出ました。90分×2コマの大学と同じ講義でしたが,面白かったようで,皆,集中して聞いていました。また,昨日,分析しきれなかったクロロフィルの計測なども行いました。
4日間,とてもハードな内容でしたが,貴重な体験を持ちかえってくれたと確信しています。そして,多く の方々にお世話していただきました。このことに感謝して,恩返しとして,これを学校生活に還元し,さらに充実した学びにして欲しいと思います。また,今回参加できなかった生徒にも伝えてください。お疲れさまでした。
信州大学山地水環境教育センター: http://www.water.shinshu-u.ac.jp/index.html

宿舎の「ヒュッテみさやま」の前で記念撮影。3泊お世話になりました。
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