学園ノート アーカイブ

 第43回 生物研究の集いに参加

 2月20日(日)に学習院大学で開催された生物研究の集いに中学生物部の4名が参加し、発表してきました。
 生物研究の集いは都内の私立中高の生物部が日頃の研究成果を発表するイベントで、300名程度が参加し、口頭発表が19件、ポスター発表が13件ありました。
 
 中学生物部は「新宿区おとめ山公園におけるプランクトン群集の季節変化」というタイトルで口頭発表を行いました。今回の発表では、湧水が水源のおとめ山公園で「流量とクロロフィルa量(植物プランクトン量)に相関がある」ということから、「プランクトン群集の季節変化は雨量に左右される」ということを考察しました。
 
 自ら測定したデータから生態系のしくみを捉え、それを発表できたことは、中学生の彼らにとって大きな経験になったと思います。勇気が足りなかったのか、他校の生徒になかなか声をかけられない部分もありましたが、他の生徒の発表を聞いて良い刺激になったと思います。今回得た反省点を改善し、今後の研究をより発展させてほしいです。
                        (生物部顧問)
 

   PowerPointを用いてのプレゼンテーション。  
   フィールド賞をいただきました。  
流量とクロロフィルaの関係。まだまだデータ数は少ないですが・・・

 




       発表者の集合写真
 

 

 理科 太陽の観察

2月後半,中学3年生の授業で,太陽の観察を行いました。観察は,肉眼による観察,太陽反射板を着けた望遠鏡による観察,太陽望遠鏡による観察の3種類を行いました。
太陽の活動周期は約11年ですが,最も活動が落ち込んだ2008年を過ぎても,太陽は活発化せず,約2年,黒点がほとんど観察できない状況が続いていました。早めに見たクラスの時は,黒点は本当に小さいものしかなかったのですが,途中でフレアが発生し,黒点が現れました。早めに見たクラスには見せられなかったのが残念ですが,劇的に変化した瞬間でした。こういう変化は,科学の面白いところでもあり,これからも黒点の行方が気になるところです。


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太陽反射板に映った黒点。ピントが甘いのですが,中央やや右下に目立つ黒点があります。


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太陽反射板をつけた望遠鏡による観察


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太陽望遠鏡による観察


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太陽観察用のメガネで,肉眼観察中?の集団

 中学総合講座��

 第3回目となる今回は、特別ゲストとして東京大学大学院教育学研究科教授・教育学博士の小玉重夫さんをお招きしました。小玉さんは、秋田県出身で東京大学法学部卒業後、同大学院教育学研究科に進まれ、博士課程を修了されました。専門としては、現代アメリカ教育思想、戦後日本の教育思想を中心に研究されてきましたが、近年は、日本において成人年齢が18歳になることを想定しつつ、特に中等教育における(中学・高校卒業までの)新しい公教育として、<市民>の教育である「シティズン・シップ教育」の重要性を、今日的観点から構想し、一石を投じています。
 
 まず最初に小玉さんは、今、勤務されている東京大学の学習環境やしくみについて紹介されているパンフレットを生徒たちに配布してくれました。その上で、入学時では類科別で入るためにみんな教養学部に属し、3年時にそれぞれ希望する学部に分かれていくという他大学とは異なる「進振り (進学振り分け)」について詳しく説明しました。特に、基本的には2年まで学部にとらわれることなく、多彩な学問に触れることができること、サークル活動などの自主的で自由な経験を積む中で、3年時以降に自分が学びたい学問を見つけられる環境をもっていることが、東京大学の1つの魅力であることを強調しました。
 
 次に小玉さんは、ご自身の大学時代を振り返られ、大学入学後、ボランティアの子供会で活動したり、クラスの友人たちとの読書会や学外からゲストを招いての講演会を行ったりすることの中で、中・高時代までに作られてきた「生き方の価値観」を改めて考え直すことができたことが、自分にとっては本当に貴重な場になったと語りました。
 実際に大学で教えられている方から直接うかがう大学生活の様子や、入学後の様々な学習活動や多くの人々との出会いの経験の話は、生徒たちも強く興味を惹かれた様子で、それぞれが真剣な顔つきで聴いていました。

 
 そして、ご自分の専門の教育思想について、実際に大学で使っている資料をパワーポイントで見せながら、おおよそ次のような話をしてくれました。
世の中の「真理」というものは人間界の外側にあるために、その「真理」に少しでも近づいていくために最も必要なことは、社会で「常識」と思われていることも含め、すべての事柄について批判的な相互の討論がおこなわれることだろう。その際に重要なことは、漫画の「20世紀少年」でも描かれている独裁組織の「ともだち」ような国民の怒りの感情をあおる「民主主義」を利用して多数派を形成し、異質な者を排除していくような議論ではなくて、様々な考えの異なる人々が共存しながらお互いに批判を交流させることではないだろうか。

 

 学問というものは、常に「多数派」の社会に対する批判精神をもとに発展し、新たな視点を提供しようとしてきたものであり、大学も実はそういう批判精神の一面を持ち続けてきたし、これからもそうした面は必要なのだと思う。これは少し読み込み過ぎかもしれないが、テレビドラマや漫画などで教師という職業が、たとえば「ごくせん」や「ドラゴン桜」などで「アウトサイダー」的に描かれ、それが多くの人々に受け入れられてきたのも、実は、小・中・高・大のいずれの教師もその職業自体が必然的に、批判精神をもとにしてきた学問に、多かれ少なかれ関わってきたからであり、それが今の社会への批判精神の象徴として「アウトサイダー」という形で描かれてきたのではないだろうか。
 
 以上の内容を話した上で、最後に小玉さんは、「皆さんには、自分と意見が違う人と話してみる面白さと旺盛な好奇心と豊かな批判的精神を、ぜひ大切にしてほしい」というメッセージで締めくくりました。

 

生徒たちにとって少し難しい内容もあったかもしれませんが、小玉さんの大学時代のことや「進振り」での学部選択について、また現在の研究についても、次々に質問が出されるなど、生徒たちは一生懸命聴いていたようです。
 
 以下が、生徒たちの感想の一部です。
 
 「学問が<批判的>だということについては、なるほどと感じた。同時に<天動説>に対する<地動説>のガリレオの話を思い出した。もしあの時、彼が屈していたら、現在の科学の発達は明らかに遅れていただろう」(中学3年)

 

 「逸脱者と教員は一見、対局にあるような気がしますが、思い浮かべれば確かにドラマで主人公になっている教員は破天荒な逸脱者ばかりで、ハッとさせられました。それとともに大学は本来アウトサイダーの場であるという言葉も新鮮でした」(中学2年)

 

 「少ない時間の中でたくさんの話をしていただいた。その中で一番印象深かったのが、中味を問わない民主主主義は危険であるということだ。今、民主主義国である日本に住んでいる我々は、無意識の内にそれらをすべてよいものとして受けとめてしまっている。しかしそれも、アウトサイドから眺めることで、今までは考えもしなかった視点が生まれてくるのだと思った」(中学2年)

 

「学問や大学は現状を批判し、新しい見方を提供し、知の創造に関わる所だということを改めて知った。いつも見慣れているものを批判的に違う方向からみてみることで、はっきり見えてくることがあるだろう。大学というところに期待感がふくらんだ」(中学3年)

 

 小玉さんの話の内容の部分については、かなり大雑把にまとめてしまいましたが、ご自分の研究テーマについても中学生に少しでも理解できるように、かみ砕いて、誠実に話していただいた小玉さんに心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
                   (文責:「中学総合講座」担当教員)
 
 

 第50回 生徒理科研究発表会へ参加

 26日(土)に,第50回 生徒理科研究発表会が行われました。本校では,地学部が中高でそれぞれ1件ずつ(計2件),口頭発表を行いました。全体では,口頭44件,誌上66件合わせて110件の研究成果が発表されました。
 会場には,地学部と化学部の発表をしない生徒も参加し,他の学校の他分野の研究を聴き,自分達と似た研究や分野の違う研究からの新しい好奇心や着眼点など,多くの刺激を受けたのではないでしょうか。また,発表スライドの工夫や話し方など,近年,重視されるプレゼンテーション能力という面でも参考になるところが多かったのではないでしょうか。考査前で大変でしたが,有意義な時間が過ごせたのではないかと思います。是非,普段の活動にも還元して欲しいと思います。
                                          理科


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▲会場での記念写真


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▲「新宿区おとめ山公園における湧水調査〜流量と降雨の関係」の発表の様子


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▲「千葉県印西市吉高におけるテフラと土壌層の調査」の発表の様子

 海城理科総合講座

 昨年度から始めた理科総合講座が,今年度も3学期の講習として行われました。この講座の目的は,授業の復習や受験のための問題演習ではなく,普段の授業では扱わない,もしくは触れないことなどをテーマに,理科の複数の教員が講義を行うことです。生徒の感想では,授業とは一味違う深い内容に触れ,難しいながらも興味や関心を持ったものが多かったようです。終了後は,生徒の質問などもあり,教員としても楽しい議論ができることもあり,この講習で得られた興味や関心が,普段の理科の勉強や将来に役立ってくれればと思いました。


 以下に,今回行われた講習内容を紹介します。


1月25日 岩井先生
「光速不変の原理」
真空中を伝わる光の速さはおよそ秒速30万km。この値は、止まっている人から見ても動いている人から見ても同じ値になる、という「光速不変の原理」。この原理から導かれる、日常の感覚では理解しにくい世界を、少し覗いてみませんか?

2月8日 上村先生
「極地(極値)の自然から見えてくるもの 」
南極の自然は,地球上でも特異である。 我々に身近な世界からは, ずいぶんかけ離れた世界を研究することで,何が見えてくるのか? 地球環境をはじめ、様々な自然現象の窓としての役割をもつ南極観測の一部を紹介します。

2月15日 平田先生
「有機合成における触媒について」
2010年のノーベル化学賞は、2人の日本人化学者(鈴木章氏・根岸英一氏)が受賞しました。両氏らが研究した「クロスカップリング反応」は、私たちの身の回りにある医薬品,液晶,有機ELなどの製造が可能にしました。この講座では、クロスカップリング反応を解説するとともに、有機合成における触媒についての最近の研究や研究手法などを紹介します。

2月22日 石塚先生
「幻を生み出す脳 ——脳の不思議」
・事故で切断されたはずの腕がまだある!?
・見えないはずのものが見える!?
など、奇妙な症例を手掛かりに、脳のしくみについて考えます。さらに、人間の脳と機械をつなぐBMI(Brain-machine Interface)も紹介します。

(理科総合講座 担当者一同)

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第3回の様子。ノーベル化学賞の内容に関連した興味深い講義でした。

 中学総合講座��

  
 第二回目となる2月10日は、編集者の押田信子さんに来ていただきました。押田さんは、写真・料理雑誌などの編集者として出版社に勤務後、独立され、フリーの編集者、エッセイストとして多数の本の執筆、編集に携わりました。一方で、生涯現役で学び続けたいとの思いから、近年、社会人大学院入試にチャレンジし、上智大学大学院修士課程を修了後、現在は横浜市立大学大学院博士課程で、引き続き研究を続けられています。
 
 押田さんは、人生の三つの転機を軸に話をしてくれました。

 一つ目の転機は、大学卒業後に出版社にお勤めになって、編集の仕事をはじめた時です。 当時は雑誌の黄金時代で、当時編集していた料理雑誌『cook』は、写真を大胆に取り入れた作りもさることながら、バッグに手軽に入り、料理を作るときも邪魔にならない大きさが、女性中心に評判を呼び、発行部数は80万部を数えていたそうです。押田さんが当時の雑誌を実際に示しながらする話を、生徒たちは興味深そうに聞いていました。

 二つめの転機は独立して、フリーの編集者になる決意をした時です。配布されたレジュメには「フリーほど不自由な仕事はない」と記されていましたが、はじめ仕事が全く入ってこないで苦労された話を聞いて、生徒たちは、フリーで生きていくことはそんなに簡単じゃないということを、強く感じたようでした。
 そんなある日、ある編集者から突然電話がきました。出版社に勤めていた時に、一緒に仕事をしたことのあったカメラマンが、雑誌の「料理ページ」を充実させることのできる人を探していたその編集者に、押田さんを強力に推薦してくれたということでした。
 押田さんはその話をもとに、「人と人のつながりの大切さ」を語ってくれました。押田さんは、そのようなつながり、人脈が最終的には一番頼りになるものだし、その基本は友人関係であると言いました。だから多くの友人を作って欲しいと言いました。今、隣に座っている人と、いつか一緒に仕事をすることがあるかもしれないという言葉に、生徒たちは自分の将来を思い浮かべながら(?)、きょろきょろと前後左右の友人の顔を見回していました。
 個人的にも、このお話は非常に印象に残っています。そのカメラマンが押田さんの仕事を信頼していたからこそ、押田さんに声がかかったのだと思いますし、お互い信頼できる人間関係を築いていくことが、生きていく中で重要なことなのだなあと、あらためてそう感じました。

 三つ目の転機は、大学院に進学し勉強を続けようと決意した時です。押田さんは大学に戻り、近代の女流文学者で女性として初めての歌舞伎脚本家である長谷川時雨の研究をしています。時雨は、1928年に、平塚らいてふの『青鞜』の後をうけ、女性だけのオピニオン雑誌『女人藝術』を創刊し、林芙美子、円地文子などを巣立たせるなど、昭和初期に活躍した人です。
 押田さんは、当時の貴重な資料を生徒たちに実際に手渡しながら、話をしてくれました。時雨直筆の書簡や、時雨が編集した雑誌を、生徒たちは驚くほど真剣に見つめており、古びた手紙や、古びた雑誌の持つ「時の洗練を経てきたものの力」を強く感じました。
 押田さんは生涯現役でいるためには学び続けることが必要だと感じ、大学院入試に挑戦することを決めたと言います。学ぶことに年齢は関係ないとも言っていました。そのような姿勢は、生徒たちにとって大いに刺激となったように思います。

途中、生徒たちがあまりに静かに話を聞いていたので、押田さんは「大丈夫? あきちゃったかな」などと声をかける場面がありました。するとすぐに生徒は「大丈夫です」と声をそろえて答えていました。生徒たちはそれだけ真剣に押田さんの話に耳を傾けていたのでしょう。

 以下が授業に参加した生徒の感想です。

 呼んだらすぐに駆けつけてくれる仲間は大切で、僕たちの今の仲間がいずれ大切な財産になる、ということを聞いて、僕たちの今は大切だなあと思った。(中学二年)

 好きな仕事を精力的にがんばる姿を見習わなくてはと思った。出版の仕事はとても大変そうなので、割と雑誌を読む自分は感謝して、そこにこめられた情熱を感じられるようにしようと思った。(中学二年)

 2、3時間しか寝ないで勉強をするのはすごいと思います。やっぱり人間は本気でやろうと思えばできるものなのだろうか。(中学二年)

 人生経験をつんだら勉強したくなるものなのか?と思い驚きました。勉強は嫌ですけれど、一生学び続けられるよう努力したいです。(中学二年)

 同じ仕事を長い間続けていく。厳しい条件の中でも、編集者の仕事をやっていく。その熱意、仕事を決めるときの決意は、とても強いものだったのだろうと感じた。(中学三年)

 ここに書ききれませんでしたが、押田さんは、出版社の編集者時代、フリーの編集者時代、大学院時代について、数々の具体的なエピソードを披露してくれました。それは、押田さんの人生を、いわばむき出しの状態で、生徒たちに示すことだったと思いますし、それは決して容易なことではなかったと思います。初めて会う本校の生徒たちに、このように誠実に向き合ってくださったことに心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

 
 



 



 



 




 
 
 
 

 春の足音

 昨日(15日)は,夜のうちに降り続いた雪で,都心でも積雪のある朝になりました。いつもより学校へ来るのも大変でしたが,生徒は,休み時間に雪合戦や雪ダルマと楽しそうでした。前庭の梅の花は少し前から咲き始め,寒い日が続きますが,着々と春が近づいていることが感じられます。
 太平洋側にたくさんの雪を降らせるのは,2月下旬から3月にかけて,発達した低気圧が太平洋側を通過する場合がよく知られています。歴史で習う有名な2・26事件の日も,この発達した南岸低気圧がもたらした大雪でした。もう少し冬型が弱まれば,低気圧が日本海側を通ることもあり,発達すれば反時計回りに吹き込む南風が春一番になります。大都会でも,ちょっと立ち止まれば,まだまだ季節を感じることもできるのですね。

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少し前から咲き始めた梅の花


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真っ白になったグラウンド


 大学生の出前授業

 12月17日に海城の卒業生の巻島君(東大法学部)
 の所属する
 「京論壇」の学生達が高校1年生に出前授業を行って
 くれました。

 京論壇とは?
 http://jingforum.org/jp/index.html
 http://www.ut-life.net/circle/kyorondan/
 東京大学と北京大学の交流を通しいろいろな活動をし
 ている団体です。

 企画の最初は巻島君からの売り込みでした。大学で活
 動してきた事を高校生にも還元したい。これから始ま
 りました。そして打合せを重ね大学生活をイメージし
 てもらう事を柱に企画してもらいました。代表の学生
 さんのプロフィールから始まり、大学生活とは!を多
 いに語って頂きました。個性豊かなお話で、また個性
 豊かな大学生活で楽しい時間が過ごせました。生徒は
 かなり大学生活をイメージ出来たのでは。

 全体への話しを1部とし、希望者には2部目を設けい
 ろいろな話題別に分かれ、大学生に直接話しを聞く事
 が出来ました。理系、文系、留学、受験勉強、アルバ
 イトなどなど、質問も多く飛び交ういい時間となりま
 した。また、大学生も話しの引き出しを多く持ち、生
 徒へのいいアドバイスなどが多かったです。さすが東
 大生。次は京論壇の活動の話しもして欲しいと思いま
 した。

 高校までの学校のスタイルと大学は別物です。やる気
 になると何でも活動でき、何でも勉強できます。積極
 的に大学生活を送って欲しいですが、君たちはまず受
 験ですね。いよいよ高校2年生です。頑張って行きま
 しょう!

 巻島君、京論壇の皆様ありがとうございました。
 (Y.Sekine)

 

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 中学総合講座��

中学総合講座 第1回

 海城では20年ほど前から断続的にではありますが、様々な教科の教員が集って教科を横断するような内容を扱う講習を、主として中学生を対象に「総合講座」と銘打って実施してきました。講習では、設定された横断的テーマに関して、必要に応じてそれぞれの教科の教員が、自分の専門の立場から材料を提供し、時には生徒とだけでなく教員間でも活発な議論をしながら、その内容を深めてきました。そして講座の最終回には、そのテーマに関わる専門の方を学校外からお招きしお話をいただいています。単に知識の獲得を目指すだけではなく、生徒の問題意識を深め、社会的関心を広げることをねらいとした講座なのです。
 
 これまで扱ったテーマは、「アダルトチルドレン」「クローン技術」「スローフード」「裁判員制度」「臓器移植」「少年法をどう見るか」など多岐に渡っています。今学期は「働いてきた中で考えてきたこと ―私の人生の節目と決断― 」という共通テーマを設定しました。毎回ゲストの方をお招きし、それぞれの立場からご自分の人生や仕事についてお話していただいた後で、生徒から質問を募り、ディスカッションなどを行います。生徒それぞれが、自分の将来に対して問題意識を深められるような場を作れればと考えています。
 

 1月27日はマジシャンの日向大祐さんをお招きしました。日向さんは2007年に世界マジック・クロースアップ・コンテストに出場し、グランプリを獲得。2009年には伝統あるヨーロッパ・ブラックプール・マジックコンテストで、日本人で初めてヨーロッパチャンピオンに輝くなど、世界を舞台に活躍されています。また日向さんは本校の卒業生でもあります。生徒たちは日向さんが海城でどのような学生生活を送ったのかという話も楽しみにしていたようです。
 
 日向さんは、はじめに自分の学生時代を振り返りながらマジシャンになるまでの経緯を語ってくれました。「職業を選択する中で、大事なことは、自分が本当にやりたいことは何かということをしっかり見極めることだ」という言葉を、生徒は真剣な表情で受け止めていました。
 
 その後、マジシャンとはどのような仕事なのか、仕事をしている中で考えていること、気をつけていることなどを、具体的なエピソードを交えながら語ってくれました。マジックの優れたテクニックを持っているだけでは優秀なマジシャンとは言えず、お客さんと上手くコミュニケーションをとりながら、エンターテイメントを提供しなくてはいけないということ。そもそも仕事の依頼を検討している人に信頼されるためには、相手の目をちゃんと見て話すというような基本的なことが求められるということなど、仕事をしていくには、まず他人と円滑に意思疎通できることが必要だという話は、非常に説得力のあるもので、生徒たちもその必要性を再認識できたのではないかと思います。
 
 話の途中で、いくつかマジックも披露していただきました。目の前で次々と起こる不思議な現象に、生徒たちは大興奮でした。
 
 個人的に特に印象に残ったことは「お客さんにマジックを見せてその対価としてお金をもらっている以上、常に自分の価値を高め続けなくてはならない」という言葉でした。プロのマジシャンとして自分の仕事に真摯に取り組み続ける姿勢は、これから少しずつ将来をみすえて成長していく生徒たちにとって、良いお手本になるのではないかと思いました。

 




 



 



 

 

 
 
 以下は生徒たちが書いてくれた感想です。
 
「自分も色々となってみたい職業があり、悩んでいる最中なのですが、今回の話で少し考えがまとまった気がします。「プロフェッショナル」の話を心において、職業選択のことを考えていこうと思います」(中学3年生)
 
「マジックをやるときも目先の成功とかだけじゃなくて、お客様が喜べるようなものにしたいという考え方がすごいと思いました。自分のやりたいことを熱心にやり、向上心を持ち続けられる生き方は簡単じゃないと思うので、あこがれました」(中学3年生)
 
「常に技術や楽しさの向上に努力する態度が素晴らしいと思った。自分も部活や英語の向上をしなければと思った。」(中学2年生)
 
「人生の様々な分岐点の中で自分の得意なことに目を向けてそれを人生の自分の道にしていくことは勇気がいるし、その決断ができることは自分を信じている証拠だと思う。僕も小さなことに目を向けて思いもしなかったところで自分を信じられるようにしたい」(中学2年生)
 
生徒たちは有意義な時間を過ごしてくれたようです。
 
 最後になりましたが、お忙しい中わざわざ来ていただき、マジックまで見せてくださった日向さんに御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 
 
 

 理科・地学部 地球深部探査船「ちきゅう」見学会を実施

 1月23日(日),理科・地学部は,清水港まで足を運び,地球深部探査船「ちきゅう」を見学しました。今回は,以前も地学部がお世話になったJAMSTEC(海洋研究開発機構)の協力で,将来,この「ちきゅう」に乗る人材が出て欲しいと,地学に力を入れている3校のために,特別に企画していただきました。
 深海掘削が可能な「ちきゅう」は,未だなされていないマントルの試料採取,巨大地震のメカニズムの解明,地下生物圏の探査などを目的とした探査船です。見学は,ブリッジ(艦橋),ヘリデッキ,海面から121mもあるデリック(掘削やぐら),ドリルフロアなどの深海掘削に必要な設備と,採取したコアを分析する研究区画を見学しました。研究区画では,CTスキャンラボ,微生物研究室,コアラボなどを回り,実際に採取されたコアを見せてもらいました。
 日帰りで遠出になりましたが,最先端の地球科学研究が進む現場を,直接,見学することができ,貴重な体験ができたのではないでしょうか。天気も良く,冬の澄んだ空気の中,きれいな富士山の雪化粧も見ることができました。一日,お疲れさま。                     
                                         地学部顧問

IMG_6917.jpg
「ちきゅう」の全貌です。

JAMSTEC「ちきゅう」HP:http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/index.html
                                                     

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