2014年10月 アーカイブ

 高1山の家(3日目)

 まず,2日目の追加報告として,いくつか写真をアップします.また,2日目の夜は,学年レクレーションとして,山の家委員の生徒の企画で,宿舎の施設をお借りして肝試し大会が行われました.季節外れですが(笑),都会より暗い道や体育館を使って肝試しを楽しめました.限られた時間と場所の中で委員の生徒たちが工夫をしてくれ,行事全体のスパイスになったのではないでしょうか.
 さて,10月30日(木),高1山の家(3日目最終日)です.今日は,全体での行動となりました.朝食後,皆で富士山ビジターセンターを訪ねました.今回は自然に関することが多かったのですが,富士山は文化的な側面が評価された世界遺産です.自然に関する展示はもちろん,今回はできなかった信仰や芸術に関する展示も見学し,視野も広げてもらいました.その後は,この企画の総仕上げとして,富士山五合目にバスで向かい,ガイドさんの案内で御中道のハイキングを行いました.今日も素晴らしく良い天気で,3日間,こんなにも雄大な富士山が見られたことは,めったにない一生の思い出になったのではないかと思います.
 この企画の運営全般にご協力いただいた旅行会社さん,安全に我々を運んで下さったバス会社さん,おいしい食事を作っていただき,ご迷惑な学年レクの肝試しにお付き合いいただいた宿舎の方々,丁寧に現地を案内して下さったガイドさんなど,多くの方々に支えられた3日間でした.良く頑張ってくれた山の家委員の生徒や学年の先生方も含め,感謝申し上げます.ありがとうございました.

20141031_yamanoie3-1.JPG
20141031_yamanoie3-5.JPG
20141031_yamanoie3-12.JPG

↓詳しい内容は,以下をご覧ください↓

続きを読む "高1山の家(3日目)" »

 マスフォーラム定例会行われる

10月26日、マス・フォーラム定例会が横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH)で行なわれました。
この交流会は、これまで「海城&YSFH数学交流会」として実施されているもので、今回で8回目(3年目)となります。今後、広く門戸を開こう、とのコンセプトの下、発展的に改称されました。発会以来、本校からの参加者は、現高2、高3の世代が中心でしたが、この日は高2が修学旅行直前ゆえ参加できないため、先輩たちが営々と築いてきた「自らの数学を育む心」を次世代へ紡ぐことを目論み、中1と中2を中心に参加いたしました。講演プログラムやその内容などの詳細は12月に発行予定の本校数学科の「数学 科だより(Vol)」をご覧頂ければ幸いです。とりわけ、YSFHの生徒の皆さんには、本校中学生に懇切丁寧なる指導を頂き、心より感謝致します。また、今回も開催についてはもとより、本校中学生へ校内施設をご案内頂くなど、種々お世話いただきましたYSFH数学科スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。有難うございました。次回は年明け早々に、本校での開催を予定しております。参加希望の本校生はどうぞ気軽に数学科を訪ねてください。
(数学科教員)

%A5%DE%A5%B9%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%E9%A5%E0DSC_0592.jpg
〈意見交換会での本校中学生とYSFH生〉

%A5%DE%A5%B9%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%E9%A5%E0DSC_0594.jpg
〈本交流会開催のきっかけを作られたYSFHのOB増田卓斗さんと本校からの参加者〉

 高1山の家(2日目)

 10月29日(水),高1山の家2日目です.今日はコース別自然体験学習で,富士山ならではの自然の中で体を動かしたり見学したりと,体験を伴うような以下のプログラムを用意しました.選択は個人が希望するものを選んでもらい,それぞれが朝からバスに分かれて乗り込みました.自然の中で十分に楽しみ,その豊かさや美しさ,恵みを感じることのできる充実した一日でした.さらに幸運であったのは,ほぼ一日中,富士山が雲に隠れないという,めったにない晴天となり,どのコースの生徒もそれぞれのポイントから雄大な富士山の姿が見られたようでした.すべてのコースの写真はありませんが,ご報告いたします.

【コース別自然体験学習】
A:カナディアンカヌー体験&火山洞窟体験
B:マウンテンバイク体験&火山洞窟体験
C:宝永〜太郎坊下山トレッキング
D:白糸の見学&富士山養鱒場でニジマス釣り
E:溶岩染め体験&富岳風穴&鳴沢氷穴
F:富士山御胎内清宏公園&甲州名物ほうとう作り&カチカチ山ロープーウェイ富士山展望

20141029yamanoie2-1.JPG

20141029yamanoie2-9.JPG

20141029yamanoie2-14.JPG

↓詳しい内容は,以下をご覧ください↓ 
 

続きを読む "高1山の家(2日目)" »

 高1山の家(1日目)

 10月28日(火),高校1年生の山の家が始まりました.1日目は,日本列島の自然の特質である恵みと災いの両面性をテーマに,具体的事例となるフィールドワークを通して学んでもらいました.
 具体的には災いの例として,約1万1千年前に富士山から噴出した三島溶岩を追って,三島市内(楽寿園)と景ヶ島渓谷の2カ所で溶岩の露頭を見学しました.その分布が富士山から三島市へと連続していることや溶岩の形状から粘り気の小さい溶岩流であったことなどを実際の現場から理解してもらいました.20kmも流れ下った噴出当時は大変な状況であったことも想像できたのではないでしょうか.
 一方,恵みの例としては,その三島溶岩の割れ目などを通過した地下水が湧出する柿田川公園や楽寿園を訪れました.その地下水が水資源となり,親水空間を作ったりしていることを見学してもらいました.さらに,現在の地下水の問題にも触れ,恵みである水資源と人間がどう関わっているのかという事例から,自然と人間の関係も考えてもらいました.今日は晴天にも恵まれ,要所で美しい富士山の姿も見られました.明日は,コース別の自然体験プログラムです.ゆっくり休んでください.

20141028kou1yamanoie-2.JPG

20141028kou1yamanoie-6.JPG
 
↓詳しい内容は,以下をご覧ください↓ 
 

続きを読む "高1山の家(1日目)" »

 理科 地学 最近現れた巨大な肉眼黒点の観察

 10月17日に出現した巨大な黒点群が大きさを増し,木星サイズにまで成長しているというニュースを天文関係のMLで知りました.いつも太陽や黒点の観察は,中学3年の3学期に扱っていますが,観測条件の良かった10月25日に授業のあった中1・中3の生徒には,急遽,授業内容を変更し,本校前庭にて太陽観察を行いました.残念ながら授業のなかったクラスには,プリントを配布して,放課後の観察を呼びかけました.放課後は,地学部の協力も得て,望遠鏡などを出しっぱなしにし,観察や写真撮影を続け,中には,ずっと観察を続ける生徒や部活帰りに立ち寄って観察していく生徒がいました.
 時間的制約の多い現在の学校教育制度では,普段は資料や写真を利用して説明や魅力を語るものの,なかなか興味を持ってもらうことが難しいのが本音です.今回は,授業中に現在進行中の天文現象が見せられるということで,普段より興味を持った生徒も多かったと思います.地学では,生の天文現象を見せることが興味や関心を伸ばしたり,理解を深めたりするのに有効かつ最善です.一般市民も含めて,このような観察が地域に整備された博物館で可能であるといったような社会教育の機能も含め,柔軟な教育体制が整うと良いと思います.

20141025taiyo1.jpg
望遠鏡で反射板に投影した太陽像を見る生徒.

20141025taiyo3.jpg
授業時の観察の様子.太陽グラスも利用して,肉眼でも確認してもらいました.

続きを読む "理科 地学 最近現れた巨大な肉眼黒点の観察" »

 理科 地学部 おとめ山公園全面開園記念式典で研究発表

 10月26日の日曜日,地学部で調査活動をさせていただいている新宿区立おとめ山公園で全面開園記念式典と記念イベントが行われました.本校地学部では,これまで7年近く継続させてきた湧水調査の結果を発表するブースをいただき,これまでの成果と湧水の研究手法などを紹介しました.
 このおとめ山公園では,ここ最近,拡張工事が行われており,かつてこの地にあった谷戸地形や武蔵野の雑木林の面影を意識した拡張を行い,この土地が持つ自然や歴史の記憶の再生がテーマとなっていました.この度,めでたく工事が完了し,新宿区立では中央公園に次ぐ,2番目の広さの公園となりました.我々,地学部が研究対象とする湧水は,この公園のテーマでもある谷戸地形や武蔵野の雑木林を作りだした大きな要素でもあります.今後も湧水量や水質などの観測を継続させていくことは,地学部としての調査・研究活動という意味合いだけではなく,この落合地域の自然を考えるための大きな基礎データになると信じています.部員が変わっていく中での継続調査は難しいところがありますが,先輩から後輩へとその意義を伝え,着実に襷をつないで欲しいと思います.
 最後になりましたが,落合地域の自治会を中心とした地元住民の皆様には,いつも調査で声をかけていただき,ご自宅の井戸で地下水位の観測もさせていただいています.また新宿区の方々には,素晴らしい活動の機会を与えていただきました.この場をお借りして,感謝申し上げます.


20141026otome1.JPG
本校地学部のブース.立派なものを新宿区の方々に用意いただきました.

20141026otome2.JPG
湧水の調査・研究に関する説明の様子.水質測定の体験などもやっていただきました.

続きを読む "理科 地学部 おとめ山公園全面開園記念式典で研究発表" »

 地学部 栃木地質巡検

 秋晴れに恵まれた10月26日(日)、地学部は栃木県内の鉱山跡で鉱物採集をしました。はじめの採集ポイントでは方鉛鉱という鉛の硫化鉱物や、菱鉄鉱という鉄の炭酸塩鉱物を採集できました。
 2つめの採集ポイントでは、輝水鉛鉱というモリブデンの硫化鉱物を石英の中に見つけることができます。大きなものはなかなか見つけるのが難しいですが、中には1cm以上の大きさのものを見つけている生徒もいました。そのほかにも、自然蒼鉛というビスマスの元素鉱物なども採集できるということでしたが、残念ながらこの日は見つけることができませんでした。
 遠くまで出かけての採集でしたが、みな時間を惜しむように張り切って採集し、それぞれに収穫を得ての帰途となりました。取れなかった自然蒼鉛は次回の楽しみとしましょう。お疲れ様でした。
>%C2%E7%CF%C9%CA%FD%B1%F4%B9%DB.jpg
採集した方鉛鉱

続きを読む "地学部 栃木地質巡検" »

 中1 中学体育祭

さる9月27日(土)、中学1年生にとって初めての中学体育祭が行われました。今年度本校の中学1年生は、「綱引き」、「大縄とび」、「大玉みこし」を行いました。

体育祭に向けて各クラス、朝練習や作戦会議を(場合によっては他クラスにばれないようにこっそり)1週間以上前から行っていたように思います。当日は練習の成果が出せたクラス、そうでなかったクラスがあると思いますが、一生懸命取り組んでいたが故の嬉しさであり悔しさであると思います。

中学2・3年生の種目ではどのような作戦が考えられるのかを早くも考え始めている1年生もおり、体だけでなく頭も使いながら行うことが本校の体育祭の1つの特徴であることを改めて認識しました。


綱引き
CIMG1735.JPG

大縄とび
CIMG1715.JPG

大玉みこし
CIMG1687.JPG

(中1担任)

 古典芸能部だより

 毎年、8月末に千葉県南房総市で行われている古典芸能部の夏期合宿。今年は、富浦小学校へおじゃまして、急遽、落語「子ほめ」、「猫の皿」、「道具屋」、そしてコントからなるプログラムでミニ寄席を開催させて頂きました。
 「初めて落語を聞きました」という少年少女も少なくありませんでしたが、温かい雰囲気の中、大いに笑って頂き、部員一同の自信となり、先日行われた文化祭における海城寄席開催の大きな原動力となりました。
 また、南房総市教育委員会より、この寄席開催についてのお礼、ならびに交流の継続のご提案からなる丁重なお手紙を頂戴いたしました。恐縮すると同時に、大いに意気上がった次第です。また、お手紙と共に、当日楽しんでくれた少年少女たちによる感想文集が届けられ、部員一同、大変に感激した次第です。
 富浦小学校の生徒の皆さん、そしてお世話下さったスタッフの皆様、ならびに南房総市教育委員会の皆様、このたびは誠に有難うございました。
 またお会いできることを念願しております。
 なお、写真の掲載を同教育委員会から頂戴しておりますことを付記します。
(古典芸能部顧問)

%A3%B1.jpg

kg%A3%B2.jpg

(頂いた文集より)

 理科 地学部 2014年度 日本水文科学会学術大会に参加

 10月5日,地学部の生徒が広島大学で開催された2014年度日本水文科学会学術大会に参加し,大会中に行われた特別企画「身近な『水環境』と『水文科学』」で研究発表を行いました.発表内容は以下の通りです.毎年,参加してきていますが,少しずつ研究内容が発展しており,研究を継続・発展させていく1つの節目になっています.それを支えてくれているのは,この場でお会いする水文学の諸先生方からのアドバイスや議論,他校の生徒との交流などで,学内では得られない刺激が生徒を伸ばしていると言えます.また,公開シンポジウムや公開特別講演では,国際貢献や水危機問題などの世界的な水問題に触れることができ,大切な問題意識もいただきました.来年は30周年の記念大会です.来年も参加できるように頑張ってほしいと思います.
 

*研究発表の著者,タイトル
◎清水彬光,片山健太郎,法兼佑泰,越田勇気,中村太亮
「新宿区おとめ山公園周辺における降水量と地下水位変動の関係」

20141005suimonnkagakukai1.JPG
会場となった広島大学学士会館前で記念写真


↓↓↓続きの写真と生徒感想は,以下をクリックください.↓↓↓
 

続きを読む "理科 地学部 2014年度 日本水文科学会学術大会に参加" »

  平成26年度 高校生書評合戦 東京都大会結果報告

さる9月28日(日)、平成26年度 高校生書評合戦 東京都大会が都立戸山高校で行われました。おすすめの一冊を持ち寄り、本の魅力を紹介し合う書評ゲームである「ビブリオバトル」がもとになっている大会です。
本校からは、校内予選(1学期に講習の一環として実施)を勝ち抜いた高1、5名(石崎、今西、高嶋、中島、堀井)がエントリー。東京都代表(14名)になるべく他校の精鋭たち(総勢304人)と熱い戦いを繰り広げました。5名全員がベストのパフォーマンスを披露し、各会場で「海城ここにあり」とばかりに強い存在感を示していました。激戦の中、4年5組の石崎が見事東京都代表の座を手にしました。石崎のプレゼンの最大の魅力は、聴衆者に自然な形で共感してもらえる、その語り口の巧みさにあります。1回戦、2回戦(代表決定戦)ともに、圧倒的な支持を集めていました。
石崎は11月15日(土)、青少年オリンピックセンターで開催される関東大会に東京都代表の一員として参加します。彼の活躍にご期待ください。

1、紹介した本を手にした発表者5名。
%BC%CC%BF%BF.JPG

2、みごと東京都代表となり、表彰される石崎。
%BC%CC%BF%BF%281%29.JPG

3、戦い終えての集合写真。
%BC%CC%BF%BF%282%29.JPG

(高1国語担当)

 中1 理科・地学野外実習

 10月1日、都民の日のお休みを利用して中1の希望者48名は富士山東南麓から静岡県三島市へと巡る野外巡検に行きました。テーマは「三島溶岩と湧水から日本列島の自然の恵みと災いを学ぶ」というもので、1万1000年前に噴出した三島溶岩をたどりながら雄大な富士山と噴出した溶岩がつくる地形、湧水群などを観察しました。火山分野については、2学期中間試験後に授業内で扱っていく予定です。本物の自然に触れ、体験することで、興味関心も向上したのではないでしょうか。ぜひ今後の学習にも生かしていってほしいと思います。
%B3%A4%BE%EB%A5%D7%A5%EC%A5%B915.jpg

続きを読む "中1 理科・地学野外実習" »

 理科 地学部 柿田川湧水巡検

 9月23日,地学部は静岡県三島市にある柿田川湧水群を訪れました.柿田川湧水群は,富士山周辺の雨が地下水となって流れ,湧き出している湧水群で日本有数のものです.この湧水は,主に1万1千年ほど前の富士山の火山噴火で噴出した三島溶岩の中を地下水が流れてできていると考えられています.当時は,三島の地に熱い溶岩が流れてきた恐ろしい出来事が,その後,長きにわたって恵みとなる水をもたらしています.日本の自然の脅威と恵みが共存していることが良くわかる地域でもあります.素晴らしい秋晴れと柿田川を流れる清涼な水に,楽しい一日になりました.

20140923kakitagawa1.JPG
柿田橋付近から見た柿田川の清流.川底がはっきり見えるくらい透き通った流れです.

続きを読む "理科 地学部 柿田川湧水巡検" »

海城中学・高等学校 トップページへ 入試情報はこちら

アーカイブ

Loading...