学園ノート アーカイブ

 石灰岩が作り出す鍾乳洞

 8月13日、地学同好会で、東京都奥多摩町にある日原(にっぱら)鍾乳洞に行ってきました。夏の厳しい暑さが続く中、鍾乳洞の中は、気温が10℃です。地中に存在する鍾乳洞内は、太陽からの熱が届きにくく、外の気温に比べて、年中あまり温度が変化しません。つまり、外と比べると、夏は涼しく、冬は暖かいわけです。中に入ると、涼しいというより肌寒く、入り口で長袖を着る生徒もいました。写真のような石灰岩が溶けた大きな空洞や鍾乳石を観察することができ、猛暑の続く中、都内の避暑地(笑)で、石灰岩と地下水が作り出す自然の造形を楽しめたのではないでしょうか。
 日原鍾乳洞周辺は、古生代に堆積した石灰岩が見られます。石灰岩は、山口県・秋吉台などで有名ですが、二酸化炭素を溶かし込んだ地下水によって溶かされ、鍾乳洞を形成することがあります。我々の時間間隔では、少ししか溶けないのですが、地球の長い歴史の中では、このような大きな洞窟を作り出すことができます。この鍾乳洞も長い歳月をかけて自然が作りあげたダイナミックな彫刻といえます。そういう目で見ると、涼しいだけでない鍾乳洞が楽しめるのではないでしょうか。

地学同好会・上村

▲日原鍾乳洞入り口

▲洞窟の中は10℃!!

▲いざ鍾乳洞内へ!

▲石筍(3センチ伸びるのに400年ほどかかる)

▲地下水が石灰岩を溶かし、作った空洞


 9月の海城祭に向けて

文化祭実行委員会のメンバーが活動を始めました。

夏休み中準備に費やします。


名物「コリント」も準備に入っています。

ytamura

 7月になって

7月になってからエントリーがないので....
暇つぶしにどうぞ

海城学園は7月になってすぐに期末考査になりました。7月7日まで考査期間で現在(9日)は自宅学習期間です。
この期間 毎年新中1は海の家に備えてクラスごとにプールで泳力を判定したり、練習をしたりしています。他の学年はクラブ活動などが中心ですが、普段できない分、朝からやっているようです。教員の多くは期末考査の採点+一学期の成績算出の作業をやっています。

夏の「海の家」の始まりが決まっていますので、例年学期終わりの日程は同じです。

さぁ、今年はどんな夏になりますかね。生徒諸君は夏の宿題にめげずに(?)楽しい夏休みを(除く高三)エンジョイしてください。

ytamura

 鶏頭で脳の観察

 中2の理科(生物)では、体の仕組みや構造を学習し、脳についても学びます。この分野の実験として、生徒は「鶏頭」の解剖を行い、鳥類の脳がどのような構造になっているかを観察しました。生徒1人に1つずつ用意できたので、熱中して観察をしていました。
実験に使用した「鶏頭」は、ドックフード(缶詰)として一般に販売されているもので、ボイル加工により、柔らかくなっており、ピンセットで解剖できます。それを利用したおもしろい実験です。実験に使える時間と材料の入手しやすさなどを考えると、少しでも身近で理解しやすい教材を準備することは、生徒の興味や理解のためにとても重要です。そして、教科書の図でない本物の鶏頭で実験・観察することにより、脳の構造をより深く理解し、それ以上のものも学ぶのではないでしょうか。知識の伝達だけではできない本物に触れる理科の実験の大切さです。
せっかくなので、解剖の拡大写真を用意しました。最初に、頭の皮の部分をピンセットでとると頭蓋骨が出てきます。その頭蓋骨もそっとはずすと、鳥類の脳の構造が見えてきます。鳥類の脳は、他の動物に比べ、小脳が発達していることが特徴です。空を飛ぶ鳥は、空間認識のため平衡感覚が優れており、それをつかさどる小脳が発達しています。

理科 狐塚・上村

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 100万年前の海と化石

 地学同好会の活動として、100万年前の地層を観察し、化石を採掘することを目的に、多摩川に出かけました。心配していた天候は、14日の関東地方梅雨入りにもかかわらず、雲すらほとんどない快晴。土曜日の授業終了後、昼食をとってから学校を出発し、多摩川に向かいました。15時前には、多摩川の河川敷に到着し、地層観察と化石採掘を始めました。2時間強くらい、元気よく化石を掘り続け、たくさんの貝化石を採取することができました。立派な化石を見つけ喜ぶ生徒もいました。今後、実験室で、採取した化石のクリーニングや分類を行い、化石からわかる地域地質の歴史を感じてほしいと思います。
ちなみに、今回、見学したのは、上総層群に分類される飯室層という100万年くらい前の地層です。上流や中流の川底は、地層が削られ運搬されるため、水が少なければよい露頭(土壌・植生などが無く、地層や岩石が露出しているところ)となることがあります。写真にあるように、河川敷に近い部分は、露頭が見られ、緩やかな川の流れに、洗濯板のような面白い浸食も見られました。

理科(地学科)上村・宇津川

100万年前の化石に挑む1

100万年前の化石に挑む2

100万年前の化石に挑む3

多摩川に到着

多摩川川原の飯室層

飯室層の貝化石

 生物部自然観察会

6月3日(日曜日)、生物部の自然観察会が行われました。テーマは、北浅川の生物観察とモリアオガエルの泣き声を聴くことでした。
朝の9時半にJR高尾駅に集合し、午前中は、天合峰に入り動植物を観察しました。山を歩きながら、花を見たり、キイチゴを食べたり、昆虫を探したり。湧き水がチョロチョロと流れる沢に沿って、生物を見ながら下り昼ごはんです。外で食べる昼ごはんはおいしい。午後は集落を歩き、北浅川を目指します。途中、モリアオガエルの鳴き声と卵にも出会うことができました。北浅川では、私も持参した長靴に履き替え、それぞれが川の中へ。色々な採集用具を手に、小さなエビ、ヤゴ、カワゲラ、なんとヤマメまで観察することができました。天候にも恵まれ、普段の授業では扱えない生の自然に触れ、生徒たちや引率した教員にもよい刺激となった一日になりました。

生物科:鈴木・石塚 地学科:上村


モリアオガエルの卵


ヤマメ


天合峰での生物観察


天合峰のコアジサイ


北浅川の生物観察

 在校生保護者の方へ

6月は各クラスで個人面談、保護者会が集中しますが、この期間中、靴の取り違えが何回か起きています。
そこでお願いですが、ご来校の際には靴をビニール袋に入れ、持って歩くようご協力お願いいたします。

 お〜い お茶 のラベルに・・・


昨年,第17回伊藤園新俳句大賞に中学2年生が参加し,優秀学校賞や個人賞を受賞しましたが,その作品が商品(ペットボトル)に掲載されています。写りはかなりよくありませんが,ペットボトルのラベルを剥がしてスキャナで撮ってみました。
(写真をクリックしてください。少しは見やすくなります)
店頭の商品を見るときに,少し意識してしまいます。
motegi@kaijo

 AED 自動体外式除細動器

AEDをご存知でしょうか?近頃は駅などにも用意されているところが増えました。
実はわが校にもあります。







使いたくない機材ですが、万が一のために準備してあります。今は一台ですが、徐々に増やすそうです。教員は使い方の講習を受けて、理解しています。まぁ使わないのが一番いいですね。使われる側にもなりたくないですが…?!

ytamura

 2号館6階の油絵


「希望」というタイトルのついたこの絵は相原吉夫画伯の作品で,平成17年度の海城中学・高等学校の卒業生によって贈られたものです。100号の大作で,大きな波が打ち寄せるスケールの大きな油絵です。2号館6階の学生ラウンジに展示してあります。
相原吉夫画伯は,紺綬褒章(公益のために多額の私財を寄付した功労者に授与される褒章)も授与された公益を重んじる方で,校舎のリニューアルに伴い,海城の生徒のために,この絵を描いて下さいました。画伯がお住まいの目黒区の庁舎には,旧庁舎を描いた絵が展示されているそうです(前に新聞に記事が出ていました)。
                             motegi@kaijo

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