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 生物部 休耕田復田作業

 「田植え」「稲刈り」といった体験はやろうと思えばできますが,「水田を復元する」という作業はなかなかできなのではないでしょうか?
 12月20日(日),こうした水田を復元する里山ボランティア作業に生物部の有志のメンバー7人で参加してきました。埼玉県所沢市の谷戸にあるこの水田は,40年程前に放棄されており,トトロのふるさと財団や地元の方々が中心となり様々な団体の協力を得ながら,「昔ながらの水田」を目指して復田しています。
 海城の生徒たちは,水田の水路作りの担当になりました。スコップを使い土のブロックを作り,それを畦(あぜ)に運び,水路の勾配を考えながら鍬(くわ)を用いて水路の畦を整形しました。泥だらけになりながら立派な水路を作りあげました! 

 寒い中,弱音を吐かずよく頑張ってくれました。作業中に,地元の方が近くでとったオオスズメバチの巣を見せてくれたり,甘酒をごちそうしてくれたりしてくれました。こうした交流ができるのも,里山ボランティア作業の醍醐味です。
 この水田の土には,放棄される40年前の水田植物の種子(埋土種子)が存在しています。今回の復田作業によって,今や貴重となった昔ながらの水田植物が出てくると考えています。また,カエルやトンボなどの水生生物も生息するようになると思います。今後,生物部ではこうした水田の植物や動物などを調査していく予定です。
                           (生物部 顧問)
 

  水路を作る作業風景

 

  ぬかるんだ場所には板を引いて足場にします。バランスを取るのが難しい・・・。  
  生徒が作った水路

 

  昼食は林の中で食べます

 

  地元の方が取ったオオスズメバチの巣。でかいですね・・・

 

  地元の方による「ハチ講義」

 

  谷戸と水田をバックに集合写真

 


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