校長のメッセージ

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和田 征士

平成18年5月29日

《 プロジェクトアドベンチャー(PA)》

 しばらく休んでいましたが、久しぶりに書きます。
 新しい分野に取り組み始めました。
 PAに関しましては、この欄70号で触れました。今年度入学した中学校1年生から本格的に実施しました。PA実施後、対象生徒に実施したアンケート調査が届きましたので、それを元に書きます。
 何故PAかにつきましては、本校の教育の実態の点検を経て、必要性を感じ、実施することにしたものです。詳しくは、本欄70号をご覧下さい。具体的な実施は、新1年生に本年4月26日から28日の間に、それぞれ日帰りで実施しました。
この実施までには、先生方が先ず熟達するために、何回も会議を重ね、研修会も実施しました。その主なものは、前年度末になりますが、3月20日終業式の午後、PA指導の専門家に来校頂き、その理論と実際について、先生方全員で、研修会を実施しました。
また、新しく入学してくる中学1年生の学年の先生方は、春休み中の4月4日・5日に1泊2日にわたり、「高尾の森わくわくビレッジ」で、合宿をして指導の実際について研修会を行いました。校長としては、この先生方の積極性に心からの敬意の気持ちを持っています。そうした準備を重ねた上で、4月8日の入学式を迎え、中学1年生286名を迎えました。
以下は、1年生のその様子を纏めたものの中から、幾つか数字を拾ってみます。「クラスメートとの関係が良くなった85、5%」「クラスがまとまった69、3%」「自分が積極的になった気がする62、3%」「共同作業の楽しさが判るようになった80、3%」など生徒にとって好評だったことを数字が裏付けているように思います。
 PAはそれが備わった施設で実施することが要件である内容と、どういう場所でも実施できる内容の両面があります。この後半部分について、ホームルームや道徳の時間を利用して中1生だけでなく、中学2年生や他の学年でも実施しています。たまたまですが、その様子を「読売ウイークリー6月11号」(5月29日発売予定)で取り上げています。ご関心のある方は見て下さい。
 また、高校1年生は、4月28日から2泊3日でPAの内容の一部を実施して、生徒は盛り上がったと聞いています。

 PAを実施する目的は、本欄70号に述べていますが、「出会い」「相互理解」「協力」「協働」「団結」「絆」「信頼」などのキーワードで表現できます。生徒が学校生活を楽しく感じてくれることによって、将来の目標実現に向かって積極的に取り組むようになってくれればという願いが込められています。
 そのようなことで、本校ホームページ別欄に掲げているような大学進学に於いてよりよい結果を出せるようになることを目指しています。

PA エレメントの遠景 写真1        写真2 

フラフープを早く一周させる 写真3   写真4 

ターザンのように島へ渡る 写真5 写真6

協力して壁を登る 写真7  一人では不可能でも工夫して綱渡り 写真8

ムカデ 写真9