校長のメッセージ

64

和田 征士

平成17年9月8日

《 2号館新築工事の状況 》

 4階建ての2号館の上にさらに4階分の建物を上乗せする新築工事は、今年の3月から始まりました。
  本欄でも既に61号、62号と特集してきています。
  今回は夏休みの終わりまでに新築工事がどこまで進んだかを中心にお知らせします。2号館新築工事の目玉は2点あると考えています。 一つは、既設の四階の建物の上に免震装置を設置し、地震に対して極めて強い構造にしていることです。免震装置はゴムでできていまして、写真にありますゴム製の装置が全部で22個使用され、ゴムを介してだけで、上下の建物が繋がっています。
  このようにビルの中間で免震装置を取り付ける工法は日本で初めての試みとのことです。
  また、7月の末に首都圏で発生した震度6の地震により多くの建物のエレベーターが途中でストップし、エレベーターの中に閉じこめられた事故が首都圏で多数発生したと報じられました。本校も8階建てになり、生徒が利用できる32人乗りのエレベーターが2基新設される予定で工事が進んでいます。このエレベーターの機能は地震の場合または火事の場合は、必ず最寄りの階まで動いて止まり、閉じこめになることがない装置を搭載しています。優れもので頼もしさを覚えます。
  免震装置を入れることによってどの程度影響が緩和できるかについてですが、地震による揺れの影響が少なくとも半分に軽減できると聴いています。例えば、震度6の揺れは3以下に軽減できるようです。安全度が大幅に向上することになります。

 工事の特長の二つ目は、二号館でも日々の授業を進めながらの工事になりますから、工事による騒音の防御と安全の課題がありました。
騒音については、防御と言うより、工事による騒音が私の過去の経験に照らして極めて少なくてこれまで来ました。工法自体が騒音を発生させない工夫がされているようです。その為授業への影響は皆無と言っていいと思います。ただ騒音は全く出ないのではなく、竹中工務店の方で、休日や、土曜の午後にするなどの配慮をして下っているようです。工務店の説明によりますと、騒音の出る工事は夏休みで峠を越えたとのことです。
  安全につきましても、これまで事故がなく来ております。
  来年三月の完成引き渡しに向けて工事は順調に進んでいます。

 工事は現在、屋上を含めて床のコンクリート打設を完了しています。柱及び壁は、プレキャスト工法を用い、外部で造った部品を現場で取り付ける方法と理解していますが、現在7階部分の柱や壁を取り付ける作業に進んでいます。
  下の写真を参考にして下さい。

写真は竹中工務店提供


写真1 1 現場に搬入された免震ゴム装置(7月中旬)
写真2 2 5階部分に取り付け工事中の免震ゴム装置(7月中旬)茶色で円形に見える部分が免震装置 その上に見える鉄骨部分は上部に上乗せする鉄骨構造
写真3 3 8階屋上 コンクリート打設前の屋上からの新宿副都心方向を望む」遠景
写真4 4 新屋上においてコンクリート打設前の西方向を望む
写真5 5 校舎西に当たるJR建物側から見た新築工事現場 各階の床コンクリート打設が終わり、6階部分に柱、壁取り付け工事が進んでいます(9月初め)


以上