校長のメッセージ

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和田 征士 平成16年7月6日

《 教職員写真展 》

 今年の1月に私が担当しておりますこの欄を大幅に改訂しました。改訂の趣旨は、本校教育の全体的な様子をホームページの中で表現できないものかと考えまして、3つの要素に分類しました。その中で他の2つの要素につきましては何とか走り始めることができるようになりました。

 先生方は日常の授業ではそれぞれ工夫を凝らして展開されております。しかし教育においてはは授業以外の要素が微妙にその効果に影響を及ぼすように思います。ここで取り上げる「教職員写真展」も出展された作品の芸術性の度合いが高いとか低いとかの受け止め方の以前のこととして、廊下に先生方の撮影された写真が飾られるという、そのこと自体が大きな何物かをもたらすような気がいたします。

 男子校は殺伐としているのではないかと一般的には考えられているように思います。落ち着きとか、潤いとか思いやりなどは計量的な表示は難しく、表現も難しいと考えます。しかしその集団ー学校の中に入り込めば、誰でもが肌で確実に感じ取れるようなもののように思います。

 生徒が廊下に掲げてある1枚の写真を見ることによって、あの先生がこのような写真を撮られたということで、授業の風貌とは異なる印象から、新たな感懐を抱くことに繋がることもあり得ます。立った一つのシャッターチャンスを求めて、出かけることは心の余裕を必要とすることで、その余裕こそがこの世の中で最も大事な要素の一つになります。

 次回は、9月18日・19日に行われる文化祭に合わせて行われる予定と聞いています。

 別項の写真をご覧下さい。

 《 校内に潤いをもたらす花 》

 本来は梅雨の期間に入っていますが、このところ雨は降らず晴天が続いています。そんな環境で2号館の前、中庭のテラスにある鉢類の草花は少しばて気味です。この植木鉢の花は、校内の教職員で組織している「海城の花と緑を育てる会」が毎日丹精しています。これについては「校長のメッセージ 4 」でも触れていますのでご覧下さい。

期末考査が7月8日に終了し、答案返却その他の行事を経て7月20日終業式を迎えます。夏休みに入りましたら、中学1年生の海の家が早速開始され、8月2日まで続きます。同時に高校生のイギリスへの海外研修が7月21日に出発すなど、夏の休業期間中の行事に入ります。

 夏休み中にも水やり始め草花の手入れは必要ですから、花と緑を育てる会の会員は現在23名おられますが、交代で世話をするように一覧表作成に取りかかっていると聞きます。

 、学校の唯一の出入り口である校門の脇に花の鉢が置かれたり、2号館の南側のテラスや、理科館南側などに季節毎に咲く花が有りますと、和やかな印象を受けます。教職員が会を結成して自発的にボランティアで行うようになって3年目に入ります。可憐に咲いている花の姿に接しますと、環境を大事にすることの重要性が伝わって参ります。

 

写真1 2号館南側のテラスの花

写真2 2号館南側のテラスの花 

写真3 2号館南側のテラスの花