校長のメッセージ 33 和田 征士 平成16年 1月31日
《 柔道剣道部寒稽古 》

 1月の一番寒い時期に当たる第3週に柔道部剣道部が寒稽古を行いました。練習を始める6時半は日の出前の時間にあたり、都心でも暖冬になってきているとはいえ厳しい寒さの中にあります。
 2月4日の立春前日までの2週間ばかりを「寒の内」といい、1年中で一番寒い時期であるといわれています。柔道や剣道に限らず、我が国では昔から、寒参り(寒の内に寺社にお参りすること)寒弾き(寒の内に三味線を弾くこと)などの言葉と並んで「寒稽古」の言葉があります。寒いことに堪えてこのような練習をすると身が引き締まって練習が実を上げ、技量が伸びたり、思いが神に通じるとと信じられて、こうしたことが盛んに行われてきました。
 稽古中のある朝、私は練習場に行きましたが、気合いが充分に入っていて圧倒されるような感じを受けました。部員は現在中・高で柔道部が30名、剣道部が40名所属しています。寒い中でこのような練習を毎日行うのは、効果が高いことがその場に居合わせることで実感しました。その折りの剣道部の練習では、まさに裂帛の気合いが込められていました。柔道の寒稽古には都立新宿高校の先生と生徒も連日加わり練習に励んでいました。現在新宿高校には柔道場がないための措置と聞きました。
 柔剣道に限らず。本校は部活動が盛んで、中学校から高2までは、全体の8割を超える生徒がどこかの部に所属しています。部活動が盛んなことは、大変望ましい良いことだと思っています。人間形成の上で、いろんな角度から見て、大変大きな効果があります。

下の写真はいずれも寒稽古の練習風景