校長のメッセージ  18 和田 征士 平成15年 5月15日
《 中学校海外研修募集に着手 》

 中学生対象の海外研修について、来春の実施予定で、ただ今校内募集中であります。
 実はこの「校長メッセージ欄13」3月1日号でお知らせしたとおり、今年の3月アメリカに行く予定で準備していました中学3年生30名(現高校1年生)のアメリカ行きは、出発を間近に控えた頃になって中止せざるをえなくなりました。中止の理由は、イラクにおける戦争であります。そのもう1年前の海外研修も実は中止に追い込まれました。その時の中止理由は、アメリカにおいて発生した同時多発テロによるものでした。
 このように既に2年間にわたって海外研修を中止しております。
 今回は、平成16年3月に出発予定の現中学3年生を対象にしたアメリカにおける海外研修です。研修予定場所はバーモント州 セント ジョンズベリー アカデミー校を中心に行います。この学校とは既に10年以上のおつきあいがあります。
 今回募集に踏み切ったのには、学校として強い意志を持って実行しようと意気込みを込めています。それには次のようなことを踏まえています。

 踏み切った理由
 まず、もしも3回連続行かないようなことになればセント ジョンズベリー アカデミー校とのこれまでの関係が維持できなくなるかも知れないという懸念があります。何故なら、先方の学校の生徒は今年の4月に来日して、本校にも立ち寄り交歓会を開いています。航空機や旅行に関する安全性の認識に日本とアメリカでは少し開きがあるように思います。先方では是非くるようにと誘って下さっています。
 2つ目として、本校が入手している世界情勢の分析によりますと、イラクにおける戦争は終結しましたが、今後、安全性はかってのように回復するのではなく、不確実性は常に存在していくような傾向を持つであろうということです。もしこのようになりますと、“君子危うきに近寄らず”がベストということになります。しかしそれでは、今後世界的なつながりの中で生き、仕事を処理していかなければならない人たちが確実に増えていく情勢の中ではどうしようもなくなります。
 従って、その置かれた状況の中で、最も安全な手段を選んで実行していかなければならないという見通しに至らざるをえないことになります。学校では、この観点を重視して、最も安全性の高い手段・方法を講ずることにしました。
 3つ目として、上に挙げたような世界情勢でありますから、主催者としての安全はできる限りの手は尽くします。同時に今までの安全に対する受け身の認識を変えていく必要があると思います。“自己責任を”しっかり持つ必要があるということです。
 即ち、危険は多少あるかも知れないが、自分は将来こういうことをやりたい、だからこのことは今、身につけるんだというような、目的意識に基づいて自分が決断する必要があります。

 このようなことで実施します。実施するからには、大きな成果が上がることを期待しています。
 なお、高校生対象の海外研修についても、イギリスにおいて実施できるよう、またこれまでよりはもっと良いものを実施できるよう検討段階に入っています。