校長のメッセージ  6 和田 征士 平成14年11月15日
 《 活発なクラブ活動 》
 11月9日(土)に本校におきまして入試に関する中学校及び高等学校の個別相談会を催しました。
13時半から始めまして17時近くまでかかり、多くの方においで頂きました。ご来校有り難うございました。
 相談会の折りに出ました質問の中でクラブ活動に関することも多く出ましたので、今回はクラブ活動につきまして述べたいと思います。
 本校に在学する生徒諸君の進路に関する希望を最大限に実現できるよう学校としましては、先生方の叡智を集中し、全力を尽くして指導に当たっています。その一方では、人間としての心身の調和的発達を重視しておりまして、所謂知・徳・体の調和の重要性を認識しています。
 クラブ活動は、そのような背景の中の一環と位置づけています。幸い校地も広く所有していますので、充分とは言えないまでも、工夫しながら放課後のクラブ活動に一生懸命精を出している生徒が大勢います。クラブ(部)・同好会に参加している生徒数は、高等学校では約86%に達し、中学校では101%に達します。この数字は説明を要します。中・高ともに委員会に属している生徒が高校で約15%、中学校で約17%を含んだ数字であります。ただ委員会と言っても、例えば吹奏楽団、文化祭実行委員、中学にある体育祭実行委員などでありまして、部活動と同じように活動したいものが集まることを原則にしています。その上で吹奏楽団が入学式・卒業式や体育祭に演奏するなど、それぞれ学校のために活動することとしています。他の学校にある所謂委員会組織は別に存在します。そんなわけで、部活動の数字の中に含めてあります。また、文化部と運動部の両方に入部している生徒や、上記の委員会とダブる生徒もおります。そのような要素を織り込んで考えてもクラブで活動している生徒が大変多いと思います。
 上記の数字は平成14年5月現在の数字ですが、50人以上所属しているクラブを拾いますと、高校野球部、高校テニス部、高校水泳部、中学野球部、中学サッカー部、中学バスケット部などです。

《打ち込むことに意義あり》
 本校はクラブ枠での特別入試制度はいっさいありませんので、常に高校総合体育大会に出場するような部はありません。高校野球部では、甲子園予選に昨年は都大会4回戦まで、今年は1回戦で敗退しました。
でも負けて翌日から、もう次に向けて一生懸命練習に励む部員を見るにつけ、若さと気力のしたたかさは一流だなと感じます。
 汗を流してそれに打ち込むことの尊さが、重要と考えています。
 野球部の他にも、成績を出している部もあります。次の機会に触れたいと考えています。
将来、社会のいろんな組織の中でリーダーとして活躍する場合に、クラブ活動の経験は、非常に生きてくると思います。人間関係のあり方の実践や、集中力や体力養成など教科では得られない要素がクラブ活動をとおして沢山得られます。

《ユニークな部ー弓道部》
 本校は学校の敷地内に弓道場をもっています。校内に弓道場がある学校は珍しいと思いますので紹介します。
 ずっと以前に、弓道部員の射た矢が、誤って校地に隣接している道路に飛び出し、通行人に迷惑をかけたことがありました。矢は直接に飛び出したのではなく跳ね返ったものが隙間を抜けて飛び出したのですが、事情が判らない人はびっくりしたと思います。そんなこともあって、現在は完全防護を施してありますので、ご安心下さい。
 そのような弓道場の中で、現在、中学生40名、高校生21名が活動しています。高校生と中学生は、それぞれ別に活動していまして、施設がフル活用されています。顧問の篠原先生によりますと、高校2年生で、弓道3段が2名いるとのことです。通常高校生は2段どまりということで非常に珍しいそうです。通常の昇段試験では、3段の受験者の内、1割しか合格せず、高校生はほとんど合格しないと言うことです。篠原先生は、担当教科は理科ですが、弓道5段の腕前を所持し、部員の薫陶に励んでおられます。
 年に何回かある昇段試験は、来る11月17日に予定されており、中高生13名が昇段試験に臨む予定で練習に励んでいます。
 中学の弓道部は、昨年東京都の学年別大会で、優勝しました。今年も上位6人の中に残っている生徒がいます。

 なお、学校説明会は、今年度最終として、11月30日(土)に、中・高ともと開催を予定しています。中学校説明会は申し込みの方が多数でありましたため、12月7日(土)も開催しますが、申し込み制になっておりまして、既にいっぱいになりました。これまでに申し込まれた方のご来校をお待ちしています。