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 理科・地学部 災害フィールドワーク〜江東区須崎神社・平久橋

 6月27日(土),地学部は災害フィールドワークとして,江東区にある須崎神社と平久橋を巡検しました.この洲崎神社一帯は,昔は海岸沿いに位置し,寛政3(1791)年に襲来した高潮によって,付近の家屋が流され,死者・行方不明者が多数出したことがありました.幕府は,この災害を重視し,洲崎神社一帯を空き地として住むことを禁じ,空地とした区画の東西・北端に波除碑を建てて目印としました.現在では,埋立地により海岸ではなくなり,付近の様子も変わってしまいましたが,古地図と現在の地図を片手に歩き回り,この土地の変化と昔の災害を想像することができました.
 ここのところ,火山や地震の活動も活発で色々な情報が飛び交う中,自然災害に対する1つの理解として,自分の足で歩き,地形や歴史を体感することができました.変わりゆく土地の変化をきちんととらえ,海岸でなくなったとしても正しくリスクを知っておくことが大切だと感じました.

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洲崎神社の前で地図を確認し,周辺の昔の地形と比較する生徒たち.

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神社にある昔の波除碑.風化・侵食が進み文字を読むのも難しい様子でした.

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神社にある新しい波除碑.両側にはこの地域に家を建てるなとの文字が刻まれていました.いずれも東京都指定の有形文化財(歴史資料)です.

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次の地点まで歩く途中,川の水面と周囲の土地を比較.0メートル地帯を感じました.

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平久橋の波除碑です.今回は,午後を利用してだったので,ここで終了でしたが,水面と土地の高さをきちんと測ってみたいなど,次につながる面白い意見も出ました.

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