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 理科 地学野外実習 東北被災地への研修旅行(2日目)

 7月31日から8日2日にかけて,中3〜高2の希望者20名が参加し,気仙沼,南三陸,陸前高田を巡る東北・被災地での研修旅行を行いました.
 2日目は,午前中に気仙沼,午後に陸前高田を巡りました.早朝6時から気仙沼の魚市場を見学,朝食後は,語り部さんに気仙沼市内(気仙沼内湾,鹿折地区,唐桑半島など)を案内してもらいました.午後は,陸前高田に移動し,陸前高田の語り部さんに,旧道の駅「高田松原」,有名な奇跡の一本松,阪神淡路大震災の兵庫県から届いた「希望の灯り」をはじめ,市内各所を案内してもらいました.この研修旅行でご案内いただいた語り部さんは,皆それぞれの悲しみと向き合いながら,震災体験を話しておられ,経験に基づいた説得力と熱心な語り口調に引き込まれました.生徒諸君は,この経験を自分の学校生活に活かし,また東北の復興にも関わって欲しいと思いました.


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6時から全国でも有名な気仙沼の魚市場を見学.漁港の規模に驚きました.

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魚市場では,気仙沼の漁業の話や震災時の話をしていただきました.

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気仙沼内湾地区で津波の痕跡と気仙沼市内を襲った様子をお話しいただきました.

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こちらは昭和三陸津波の石碑です.三陸各地に津波の到達地点や家を建てるななどの警告が書かれた石碑が立っていますが,時間とともに多くの人はそれを忘れてしまうようです.その一方で,人の一生からすると長期間,忠実に石碑に従った人は,今回も被害を免れたそうです.津波を恐ろしさの伝承は難しいテーマです.

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陸前高田に移動し,旧道の駅「高田松原」を訪れました.まずは,そこに作られた追悼施設に交代でお参りして,合掌しました.

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旧道の駅「高田松原」の建物は,ほぼ上部まで津波を被っています.大きな津波で会ったことがわかります.震災遺構として残されることが決まっています.

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弱い雨でかすんでいて見辛いですが,中心部に一本松が見えています.復興の1つのシンボルとして語られる場所です.

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こちらは諏訪神社と言う陸前高田市内の神社です.実際に,避難場所にもなったそうですが,自分で歩いて津波到達の高さやどのあたりまで逃げればよかったのか体感しました.途中でコンクリの階段も破壊され,丸太に変えられていました.

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諏訪神社の津波到達地点からみた陸前高田市内の様子.見晴らしの良さから,かなりの高さまで津波がきたことがわかります.ここも草原のようになっていますが,たくさんの家々が並び,人の生活があったところです.

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津波が団地の4階部分まで達していることが,ベランダの柵や窓からわかります.こちらの団地も震災遺構として残されことになっているようです.

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「希望の灯り」とすぐそばにある気仙大工左官伝承館に立ち寄り,明治初期の気仙大工の民家を再現した家でお話を聴きました.震災の話も大事ですが,当時の民家やその生活ぶりからも学ぶことがありました.今回は,震災を学びに来たので,建築は関係ないと思わないで,何でも勉強するつもりでフィールドワークをして欲しいです.

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被災地の現状を見るのは2日目で終了です.気仙沼港から大島までフェリーで渡り,この日は気仙沼大島に泊まりました.色々な辛い経験にショックを受けた生徒も多いと思いますが,津波をもたらした一方で,この静かで美しい姿に癒されたのではないでしょうか.

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1日目も2日目も食後にミーティングを開き,その日の感想や参加者の思い,戸惑いなどを共有しました.両日とも2時間前後の時間を費やして,真剣なやり取りがなされました.

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