2014年07月28日 アーカイブ

 イギリス海外研修 6日目

英国の週末の新聞は大変分厚く、100ページ近くあります。
Giles先生と、休み時間に新聞記事について語り合う機会がありました。
その日のThe Timesに、I wish~のあとに続く動詞はwasか、それともwereか、
ということについて論じた記事が載っており、ことばに興味がある引率教員としては、
ぜひ、現地でイギリス人の先生の意見を聞いてみたかったのです。(高1はちょうど仮定法を習ったところですね!)
「両方正しいが、classによってはwereしか認めない人もいる。」というのが先生のご意見でした。
そこから話は広がって行き、アメリカニズム(米国語法)が増えている現状について
説明してくださいました。イギリスではWorcester is near Great Malvern.と言うのに対して、アメリカではnearのあとにtoを入れる傾向があり、同様に「この建物の外に」という場合、イギリス英語のoutside this buildingに対して米国ではoutside of this buildingのようにofを入れる傾向がある、とのこと。Great Malvernのような都会とは言えないような街でも、
アメリカ英語の語法で話す人が増えている、ということでした。Giles先生にとっては、
これらの前置詞は「実に耳障り」だとのこと。
それにしても、英国の学校で、英語の先生と、仮定法やアメリカニズムの流入について語り合えるなんて、夢のような話です。頑張って英語を勉強してきてよかったなあ…。

少し、趣味に走ってしまいました。では、生徒の様子を。
午前中は、木曜日に引き続いて英国人の学生が来てくれ、生徒の英語の添削などを
してくれました。生徒は、今日からプレゼンに向けた原稿を書き始めましたので、
英語の間違いがないかどうかチェックしたり、より良い表現を教えてくれたりしました。
first draftとは言え、プレゼンに向けた大事な第一歩ですので、海城生は熱心に取り組んでいました。授業中の英語でのコミュニケーションも、もう、問題ないように見受けられました。皆、よくやっています。

午後は、待ちに待ったフットボール大会!フィールドが、広い、広い!ホストファミリーもたくさん来てくれました。
海城のサッカー部の生徒2人が準備運動を先導したあと、
8つのチームに分かれ(現地の方と海城生の混合チームです)、ワールドカップの勝ち点方式で第一ラウンドを戦いました。(引率教員も通算で3ゴール決めました!)
全てのチームが勝ち点を獲得することができたので、大会全体をオーガナイズしてくださったHeather先生も安心(?)のご様子でした。
その後、第一ラウンドを勝ち上がった4チームで、準決勝、そして決勝が行われました。
どの試合も大変な盛り上がりを見せ、皆、大いに楽しめました。
優勝チームと準優勝チーム(runners-upという英語が聴き取れたでしょうか?)には、記念品も授与されました。
フットボール発祥の地でゴールを決めることができるなんて、最高の気分ですね!

気温は連日、摂氏25度前後(アメリカと違ってBBCのテレビの天気予報は摂氏の表示なので助かります)。朝晩と昼間の気温差が少し大きく感じることもあるものの、
素晴らしく快適な気候です。日本は連日猛暑日だと聞いています。皆様、お気をつけてお過ごしください。
生徒たちは、怪我や病気もせず、元気に過ごしています。
日曜日は、丸一日、ホストファミリーと過ごすことになります。こちらは夜10時過ぎまで明るいですから、今日に限って言えば、夜更かしを促すファミリーもあるようです(笑)。

では、また。



イングランドの広いピッチでフットボールをしました。


優勝チーム


準優勝チーム

 イギリス海外研修 5日目

金曜日。今日はロンドン旅行です。ロンドンの予想最高気温は、
BBCによると26度。上着は、まあ、要らないでしょう。でも、傘は必要。
"changeable"がキーワードですから…。

行きのバス、失礼、コーチでは、生徒一人ひとりに、これまでのホームステイに関するエピソードを英語でスピーチしてもらいました。様々な失敗エピソード、驚きエピソードが生まれているようで、30人全員がホームステイを満喫している様子が伝わってきます。

11時頃、ガイドの稲垣さん、そしてなんと!海城から現地の学校に留学している高1の生徒とも合流し、半日、ロンドン観光を楽しみました。
まずは、バッキンガム宮殿の前で衛兵交代を見学。時間が近づくつれ、人の数がどんどん増えていきます。実に、世界中の人々が見学に来ています。宮殿の前には国旗が掲げられていましたが、国旗だけが掲げられている時は女王がいない時だそうです。
セントジェイムズパークで昼食をとった後は、ウエストミンスター寺院(ディケンズやニュートンも埋葬されています)、ビッグベンを徒歩で見学。ビッグベンの前の広場には、
昨年鬼籍に入ったネルソンマンデラの銅像もありました。(像自体は、亡くなる前から存在しているとのことでしたが…。)
ロンドンアイはコーチの中でテムズ川の対岸から眺めることになりました。
ロンドン塔の付近では、タワーブリッジを背景に集合写真を撮りました。

大英博物館では、稲垣さんのガイドのもと、ロゼッタストーンを始め、
様々な展示物を見て楽しみました。5500年以上も前に死んだ男性のミイラも見ました。
「ミイラって英語で何だっけ?」と生徒に尋ねると、たちどころに"mummy!"という答えを返してくれました。リスニングの教材で学んだ単語とこういうところで出会えるのも楽しいものですね。mummificationなる単語にも出会いました。ギフトショップでは余り時間が
とれなかったのですが、多くの生徒が"British Museum"と書かれている手提げバッグを
手にしてショップを出てきます。実はこれ、有料だったのです。(2ポンド)
「お土産用にどうですか」と店員さんが尋ねてくるのに対して、何となく「イエス」
と答えてしまったとのこと。分からないのに適当に「イエス」を繰り返していると、
思わぬところで損をすることもありますよ。Be careful!

ピカデリーサーカスでは買い物を楽しみました。皆、思い思いの品、そして
お土産を買っていました。ロンドングッズは他の都市でも手に入るのですが、
「ロンドンで買う」ということ自体に価値があるのかもしれません。
引率教員が地下鉄の駅のトイレを使おうとすると、入り口のバーを押しても動かず、
中に入れません。近くにいた清掃員の方が、「50ペンスよ。」と教えてくれました。
そうでした、トイレには有料のものがあるのでした。でも、こんなところで
英語で会話できるのも楽しい経験だ、と前向きに捉えることにしましょう。
誰一人スリの被害に遭うこともなく、心地よい名残惜しさと共にロンドンを
後にすることができました。

帰りのコーチでは、ドライバーのお二人(Mike and Dave)に、感謝のしるしとして、
歌のプレゼントを差し上げました。(パーティーの練習も兼ねていた訳ですが…)お二人とも大変に喜んで頂きました。

さあ、今回は、ロンドン各所の写真をお楽しみください。What a lovely day!





バッキンガム宮殿にて、衛兵の交代パレード。


ロンドンに留学している高1の生徒と久々の再会!


ビッグ・ベンにて。


タワー・ブリッジにて。How changeable!!


大英博物館にて。ロゼッタストーン、本物です!






イングランドで発見されたジンジャー。


お土産もバッチリ買いましたよ!


帰りの車窓から。午後8時でようやく夕焼けです。

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