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 中学3年 コミュニケーション授業 発表会2

中学3年生で実施した「コミュニケーション授業」。今回はままごと主宰、柴幸男さんが担当された、2クラスの発表会の様子をご報告します。


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 この日は最初に授業の中でも行ったゲームを、お客さんの前で取り組んだ後に発表会に移りました。


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 はじめに、最初の授業で書いた小説を元に創った演劇の作品を発表します。


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 次に、小説を題材にして創った歌を発表します。


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 最後に、旅行先から持ち帰った「モノ」を、一人一人が椅子の上に展示し、互いに作品を鑑賞し合いました。


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 発表会の終わりに柴さんからお話がありました。


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 柴さんは特に旅行先から持ち帰った「モノ」の展示について、次のように話していました。


「今回の展示はみんな1回目の授業よりは工夫して上手くなっています。ただ、1回目だってこの展示の仕方を思いつけない理由は何もなかったはずで、置くってこういうことだ、展示ってこういうものだと思い込んでいる自分が自由な発想を邪魔をしていたのだと思います。その発想は実ははじめからあったもので、それを邪魔していたのは自分自身の思い込みだったりするのです。大人になって、いろいろ経験していくと、自分自身はこういう人間だと思い込むようになっていきますが、自分で自分を決めつけることが一番邪魔で、自由に何かを発想したり、じぶんのやりたいことを決めたりするためには、その思い込みを疑っていかなくてはなりません。大事なのは自由に発想することです。授業を通してそんなことを考えて欲しく思いました。」


 柴さんの話を聞きながら、生徒たちは他人に伝わる表現とはどのようなものなのか、様々に思いを巡らせていたようです。


 発表会を終えた生徒たちの感想を引用します。


「相手に、声、体、物を使って、自分が伝えたいことを伝えるのは以外に難しいことが分かった。」


「楽しかった。人とコミュニケーションをとる時に言葉を使わないと難しいと感じた。」


「同じモノを身体で表現しても、別れたグループごとに作品が違うので驚いた。多目的なモノの見方を学んだ。」


「ものの見せ方によって大きな違いが生まれると思った。」


「他人と考えを共有することが意外と難しいということが分かった。」


「仲間と協力して何かを成し遂げる達成感を感じることができた。発想する力が養われた気がした。」


「自分の感じたことを分かりやすく、またおもしろく表現することの難しさを実感した。」


「他人と協力して何かをつくることの大切さを感じた。色々な角度から物事を見る姿勢を学んだ。」


「1人では出来ないことでも何人か協力すれば、出来ることがあると知った。楽しかったです。」


 3回の授業を通して、生徒たちは色々なことを体験的に学んだようです。


 個人的には柴さんが最後に話した次のような話が印象に残っています。


「授業の中で僕は『身体を使え』『声だけ使え』『紙だけ使え』『モノを持ってこい』とお題を出して、その中で工夫してもらいましたが、生きている中でお題を出ないので、自分で考えて自分で見つけていかなくてはいけません。それが一番難しいことです。」


 今回、柴さんが強調されていたのは「自由に発想すること」「思い込みにとらわれないこと」ということでしたが、ここで柴さんは今回の活動の枠組み自体を疑い、その枠組み自体を「自由に発想していくこと」が必要であるということと、そしてそれがいかに困難であるかということについてまで言及されています。平凡な言い方になってしまいますが、流動性の高い社会、価値観の多様化した社会、現代の成熟社会を生きていく生徒たちに、ぜひ覚えておいて欲しいことだと個人的に感じました。


 最後になりましたが、お忙しい中で3回の授業を行っていただいた柴幸男さんとアシスタントのみなさんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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