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 理科・地学部6月の活動報告

 6月5日(日)に,新入生歓迎巡として埼玉県・長瀞を訪れました。長瀞は地質学発祥の地ともいわれるほど有名な場所で,周辺で見られる変成岩は,昔,海底の堆積物であった岩石が,異なる圧力や温度条件下で変質したものです。想像力をもって見ると,とても壮大なスケールです。また,宮沢賢治のゆかりの地でもあり,分野にとらわれず,野外で見られる実際のものは,すべて興味をもって見てほしいなと思います。
 また,6月19日(日)には,文京区の関口芭蕉庵を訪れました。ここには,いつも調査を行っているおとめ山公園の湧水と同じ仕組みで湧き出す湧水があります。この日は,四ツ谷駅から出発して,神田川に当たるまで歩いて北上し,神田川を高田馬場まで歩きました。神田川が削った崖からです湧水という地形がメインでしたが,下町の風情を感じられる街並みもあり,ゆっくり歩くことで楽しめたのではないでしょうか。

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「甌穴(おうけつ)」という地形で,川底にあったレキが水流で回転し,長い時間をかけ丸い穴をあけました。つまり,ここが昔は川底だったということがわかります。


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芭蕉庵の紫陽花。梅雨はうっとうしい季節と言われますが,日本の自然を特徴づける季節です。忘れがちですが,梅雨ならではの風情を楽しむのも一つではないでしょうか。

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「甌穴(おうけつ)」という地形で,川底にあったレキが水流で回転し,長い時間をかけ丸い穴をあけました。つまり,ここが昔は川底だったということがわかります。

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実はこれも「甌穴」です。人が入れるくらいの大きいものは珍しく,どれくらいの時間がかかってできたのか…気が遠くなります。

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長瀞に見られる変成岩(結晶片岩)です。縞模様が特徴です。

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埼玉県立自然の博物館前の「地質学発祥の地」の石碑の前で記念写真。

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長江の赤壁に似ていることから,秩父赤壁と言われます。右を流れるのが荒川で,みなが経っているところも,昔は川底だったところです。

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芭蕉庵前の坂道。神田川沿いの北側にはこういう坂道がたくさんあり,坂の上は台地です。写真の手前側を神田川が流れ,土地を削り低くなったため,崖ができました。

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芭蕉庵の中の様子。23区内とは思えない風情のあるところでした。

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「古池や蛙とびこむ水の音」。芭蕉の歌碑。

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湧水が流れ込む池で水質測定。やはりおとめ山と似た水質でした。神田川が削った崖によって,地下水をたくさん含んだ地層がむき出しになり,湧水が流れ出るわけです。

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芭蕉庵の紫陽花。梅雨はうっとうしい季節と言われますが,日本の自然を特徴づける季節です。忘れがちですが,梅雨ならではの風情を楽しむのも一つではないでしょうか。

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芭蕉庵の紫陽花。節電が叫ばれる中,暑いですが,少し冷静に梅雨を楽しんでみては…。

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